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 2009.7.22 連載コラム 「オレも、あんな風に蹴りたいな」 by中村拓己 第51回


 7月20日「DREAM.10ウェルター級グランプリ2009 決勝戦」が行われました。ウェルター級GPでは伏兵のマリウス・ザロムスキーが優勝、DREAMデビュー戦となった菊野克紀選手はアンドレ・ジダからTKO勝利を収めてインパクトを残しました。

 色々と見所の多い大会でしたが、僕の注目は青木真也VSビトー“シャオリン”ヒベイロの一戦です。試合はご存知の通り、青木選手が左ミドル&首相撲を駆使したムエタイ戦法でシャオリンの持ち味を殺して判定勝利を収めました。寝技対決が期待された一戦、そして青木選手が「寝技勝負する」と発言していたことから、青木選手がムエタイ戦法に徹したことに対して賛否両論の声があると思います。

 ただし青木選手をずっと取材してきて、彼が一貫してきて言い続けてきたのは「これは柔術やグラップリングじゃなくて総合格闘技。僕は総合格闘技の寝技で勝つ」ということ。実は僕も試合が終わった後に青木VSシャオリンを何度も見直して、試合展開を考え直しました。その結果、あの日の青木選手が言う“総合格闘技の寝技”で青木選手が勝ったんじゃないかなと思っているんです。あの試合の攻防を簡単に要約すると…

(1)青木が左ミドルで間合いを支配し、シャオリンに距離を詰めさせない
(2)シャオリンはパンチから強引に前に出て、テイクダウンを狙う
(3)青木はレスリング&首相撲でそれに対抗して、テイクダウンを許さない
(4)青木をテイクダウン出来ないシャオリンはこれを嫌って距離を取る
(5)これにより2人の状態が(1)に戻る。

 ということですよね。あの試合はこの(1)〜(5)までの展開が延々と繰り広げられたわけです。ではこれが何で“総合格闘技の寝技”なのかと言うと……


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