
極真カラテ史上最強の男は誰なのか!? 20年くらい前なら、最高潮に盛り上がった議論テーマである(最近はすっかりそういう話題にもならないのが悲しい)。『ゴング格闘技』でも手を変え品を変え、1年に1回は必ずやっていた企画だ。
やれウィリー・ウイリアムスだ、やれアンディ・フグだ、いや世界2連覇の中村誠だ、本当はアデミール・ダ・コスタの全盛期こそが最強だ……まあ、様々な意見が飛び交うわけである。その話を突き詰めていくと、では歴代日本人で最強は誰なのか、という話になっていく。ここで意見は真っ二つに分かれるのが常だった。中村誠か、増田章か。この二つだ。(※まだ数見肇と塚本徳臣が出てくる前の話)
第22回全日本大会で優勝するまで、増田は無冠の帝王と呼ばれ、いわゆる万年優勝候補だった。しかし、その実力は関係者や選手の誰もが認めるところであり、他流派の選手たちからも一目置かれる存在だったのである。
増田伝説というのがあって、それは「最初から強かった」というもの。彼は高校在学中に極真会館石川支部に入門し、そこからカラテ人生をスタートさせるのだが(実際には小・中学生時代に和道流を学んでいたこともあるが)、その頃からすでに強かったという信じられないエピソードを持っている。
有名な伝説としては19歳で初出場した第13回全日本大会の2回戦で…