
「極真空手、思い出を挙げればキリがない」の第32回目。今回も、ボクがこの目で見た中で誰が何と言おうと極真空手史上最高・最強の空手家と信じて疑わない数見肇についての思い出を振り返ってみたい。
衝撃的な全日本大会初登場となった『第24回全日本大会』。結果は惜しくも田村悦宏に敗れて準優勝に終わったが、“極真にニューヒーロー現る!”は大きな話題となった。層の厚い当時の全日本で、初出場準優勝は『第16回全日本大会』で黒澤浩樹が初出場初優勝した時と同じくらいの衝撃だった。しかも、増田章、三明広幸、石井豊、七戸康博と名前のある強豪選手たちを次々と撃破しての結果である。
こんな凄い新人がいたのか! と、みんなもの凄い衝撃を受けたわけだが、実は、数見を見るのはこれが初めてではなかったのだ。遡ること半年前、6月19〜21日に開催された『第9回全日本ウェイト制大会』に数見は出場していたのである。
当時、ボクが編集長を務めていた『ゴング格闘技』では、この『第24回全日本大会』の速報号を出した。ちなみにこの速報号も、以前に『第5回全世界大会』の項で登場した嫌味な関係者に「全日本の速報は8ページまで」という理不尽な条件を突きつけられていたので、「優勝した選手のヒストリーを過去の写真で作ったり、若手が台頭したら全日本大会以外の写真でページを作ってしまえばいいだろう。速報じゃないし。ウッシッシッ」と企んでいた。
しかし……