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 2009.11.18  「振り返れば、やっぱり格闘技」 第60回 by熊久保英幸



「極真空手、思い出を挙げればキリがない」の第25回目。今回もボクにとって初の世界大会取材となった1991年11月に開催された『第5回全世界大会』に関するエピソードの数々を綴る。

 当時はインターネットもメールもなかった(多分)時代なので、情報網は現在と比べたら全くなかったに等しい。極真空手の機関誌『パワー空手』(現・ワールド空手)が唯一の情報源だったのだが、海外情報はそれほど載っていなかった。そのため、世界大会にどんな選手が参加してくるのかもほとんど分からないような時代だった。

 世界大会直前くらいになって、ようやく何人かの情報が掲載されるくらい。第5回大会を前にまず紹介されたのは、アメリカからやってくる選手だった。かなりインパクトが強かったので今でも覚えているのだが、その選手は“フット・ドラゴン”(太った竜)の異名を持つという選手だった。

 2枚くらいぼんやりと写った写真が掲載されていて、その選手は確かに相当太っていた。肥満体だ。しかし、その身体で上段廻し蹴りが出来るというのがウリらしく、本文に書いてあった通り上段廻し蹴りをやっている写真が載っていた。とりあえず注目選手ということで当日はマークしていたのだが、初戦であっという間に一本負け。ほとんど動けず、顔面を蹴られて戦意喪失だったと記憶している。つまり、とんだ一杯食わせものだったわけだ。

 とんだ一杯食わせものと言えば、この時期、日本スポーツ出版社(ゴング格闘技を発行していた出版社)を辞めてフリーになったカメラマンさんがいて、その人がオーストラリアに渡って極真のオーストラリア大会の写真を送ってきたことがある…

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