
2009年9月20日、後楽園ホール。新日本キックボクシング協会『TITANS
NEOS 6』で立嶋が6年ぶりの復帰戦を行った。
試合前、ボクは立嶋の全盛時、15年前くらいと同じ行動をとった。なぜかそうしたかったのだ。不安もあったからなのだろう。まず、試合前の9月8日に船橋競馬場駅近くにある彼のジム、ASSHI-PROJECTへ練習を見に行った。次に計量(前日)、そして試合。以前にも書いたように、「試合前の練習を見て、計量を見て、試合レポートを書いてもらいたい。ボクシングの記者なら当たり前のようにそうする」と立嶋が言い、ボクを含めた何人かの記者がその通りにした取材過程をもう一度踏んだのである。
1試合のためにここまでしたのは久しぶりだ。K-1などのビッグイベントでは恒例として公開練習、公開計量があるのだが、そういった用意されたものではなく自主的に行くのは本当に久しぶりだった。
ジムに訪れると、彼はタイ人トレーナーのアルンサックにタイオイルを塗ってもらっている最中だった。軽く挨拶すると、やはり雰囲気が違った。ピリピリとしたムード。ああ、昔がこんな感じだったなと思い出す。
タイオイルを塗り終えると、彼はランニングに出かけてしまった。ジムでは立嶋の息子・挑己(いどむ)君がアルンサックを相手にミットを蹴り、サンドバッグを打ち込む。ジャンプしての二段蹴りもやっていた。約1時間後、立嶋は汗びっしょりになって帰って来た。
そこでキックパンツ一枚になってシャドーボクシングとミットを開始……