
「極真空手、思い出を挙げればキリがない」第6回
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次は横浜文化体育館で開催された神奈川県大会。当時、なぜか神奈川県には「オープントーナメント全神奈川県空手道選手権」と「神奈川県選手権」のふたつの大会が存在していた。もちろん、分裂する前の極真の話である。神奈川には西と東に神奈川県支部があり、その両方が大会を開催していたのだ。
今回のお話は「神奈川県選手権」の方で、こちらはオープントーナメント、つまり他流派も出られる大会ではなかったらしい。トーナメントも小規模で、白帯や黄帯もたくさん出ていた。おそらく支部内での試合に近かったのだろう(マメ知識=各県の各支部には、分支部という形で県内各地に道場がある)。
その中でも一人だけ知っている選手がいた。たしか大同という名前の選手だったと思う。なぜ知っていたかというと、全日本大会に毎年のように神奈川県代表で出場していたからだ。
まあ、この選手が優勝するんだろうと思って見ていた。1回戦、体は大きいが相手は白帯。極真には珍しいちょっと長髪の選手で、その髪がタテガミのようになっている。いわゆるウルフヘアーのような感じで。見た目のインパクトがある選手だった。
今回はカメラマンが同行していたので、僕は観客席に座りながら試合を見ていたのだが、いきなり度肝を抜かれることに。その白帯選手が、上段廻し蹴り一発で全日本出場選手を倒してしまったのだ。相手選手の倒れ方が凄くて、吹っ飛ぶようにというか、もんどり打って倒れたのである。
スゲェ、なんだあの白帯は…と思っていたら…………